男の子と女の子
ヴォーカル岸田氏いわくこの唄の歌詞は公園をぶらぶら歩いていた時にそこで遊んでいた幼稚園児位の男の子と女の子を見て浮かんだそうです!唄をきけばその画がでてきちゃうくらいリアルだけど共感できる歌詞です。
ヒルズ 挑戦する都市 (朝日新書 200)
ヒルズには少し思い入れがあるのですが、それを振り払っても、
本書の内容は大変に面白く、示唆に富む箇所が多数見られます。
とくに『街メディア』の構想は凄い。
当初からこれを組み込んでいたと考えると、
森ビルは、都市開発だけでなく、
ブランディングやアドバタイジングの世界にも、
進出できるんでは!?と思ってしまいます。
テレビからネットと「メディア」の核は変遷しつつありますが、
ネットの次の「メディア」として、「街」があっても不思議ではないです。
何せ、生身の人間が多数集まると、とんでもないエネルギーが生まれます。
このエネルギーは一種の「麻薬」といえるかも。
ヒルズの歴史を知りたい人はもちろん、
今後の「都市構想」を知りたい人は是非ともお手にとって見てください。
ただし、本書はあくまで「理念」主体です。ご留意くださいませ。
実際の開発計画を知りたい方は「東京計画地図」をどうぞ。
※僕が六本木ヒルズにおもしろさを感じるのは、
アカデミーが備え付けてあるところ。
普通にヒルズで働く人なら、ここの会員になって損はないはず。
何せ、夜中遅くまで開いていて、新刊書籍がたくさん読める…
しかも、めっちゃくつろぎながら。
本好きの方は是非ご利用下さいませ。
都市開発を考える―アメリカと日本 (岩波新書)
一般に難しいと言われる都市計画について、とてもわかりやすく書かれているが、その内容は日本の現状からみれば衝撃的、しかも15年以上前に書かれたものだが日本はまったく良くなっていない。
環境アセスと言えば日本では、せいぜい自然環境しか項目にないが、アメリカでは就職、住宅、学校、すべてが項目になる。考えてみれば都市を考える時に自然環境の変化はもちろん重要だが、大規模な計画になれば都市に与える影響は大きい。
例えば、現在も郊外では中心市街地がなくなるような開発がいとも簡単に行われているが、このようなアセスをすれば将来の中心市街地の姿を住民が考え、選択するチャンスを与えられることになる。
ずっとこのままで日本はどうなるのか。考えさせられる本だった。
著者はこれ以外に探しても一冊しか本を書いていない事が残念。
シティーライフ デラックス 日本語版 [ダウンロード]
都市育成SLGを始めてプレイした作品です。まず、シムシティーと購入するのに悩みましたが、後悔はしていないですね。
まず、シムシティーで遊んだことのある方には絶賛してまでお薦めは出来ないのですが、現代都市開発シミュレーションを初めてプレイしたいという方にはお薦めできる作品だと思います。
この製品には100種以上の建物にシナリオモード22種類と異なった環境のマップ5つが追加されているようです。これだけさえあればシティーライフ(本体)も含まれたパッケージなのでこれから初めてみようと思う方には、この『シティーライフ デラックス』はお得な製品です。ちなみに、北米ではCity Life: World Editionというタイトルがありますが、こちらのシティーライフデラックスと同じ内容なので別製品と勘違いなされないように注意して下さい。
地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか? (ちくま新書)
街づくりは多くの場合、公共事業の一環として土建行政に分類されてきた。
つまり、どこに道路を敷き・どのような建物をつくるかという視点で議論され、その道路やハコの出来具合がプロジェクトの成功であった。結果、最も市民と密接な街が、大規模予算を使ったハコモノ行政の被害者となり、被害者の声が届かないまま、「成功」事例を模倣したハコモノ中心の街づくりが全国で再生産される。
「いい街」とは何か。それは、市民が決めることだ。今いる市民だけではなく、未来の市民(それは子供たちでもあるし、今後移住して来る人たちでもある)も含めて、「いい街」のビジョンをつくらなければいけない。行政がビジョンを持っていない以上、行政が主導して街づくりはできない。
本書が指摘している土建工学者、地域再生関係者、自治体の誤謬は概ね正しいだろうし、事実視察が来るほどの「成功例」が、実は立派な建物を町の中心につくっただけで、最初の1年で賞味期限が切れ、後は高い家賃・固定費に耐えきれず店舗の撤退が相次ぐようなプロジェクトであることはしばしば目にした。そして、地域の若者たちが行政をあざ笑うかのように、その再開発地とは無縁のひなびた裏通りで魅力的なお店をどんどん作って新しいストリート発の文化をつくっている事例も目にした。
ただ、本書が指摘するように、人の意識を変えるのは簡単なことではない。「私益より公益」「経済より交流」も正論ではあるが、私益を求める人に公益を説くより、私益で構わないけれど「公益につながるような私益」を目指している若者を地域でいかに発掘し、どうやってチャンスを与えるのか。全国で問題は喫緊の課題である以上、意欲ある若手(もちろん若手でなくてもいい)がチャレンジする機会にこそ、金とエネルギーが投資されるべきなのだろう。