吉永さん家のガーゴイル〈2〉 (ファミ通文庫)
吉永さん家のガーゴイルの第二巻。
ガーゴイル君の一通りの説明を一巻で終わらせているので,
続編としてどのような話を持ってくるのかと思っていましたが……。
良かったよ,本当に。
正直,絵表紙に訳分かんないおっさんだかなんだかいて,
「これ,本当に読んでも面白いのか?」と思いました,本心です。
でも内容は………いや,言えないね。
展開は変わりやすくなっているのでそれ自体が面白い。
だからここで話してしまうと面白みを一つ減らしてしまうことになると思われます。
とりあえず読んでみて。
シルクハットかぶったおっさん(?)も活躍するよ。
追記:個人的に和己がかっこよかった。
「和己は女じゃないぞ!」
世界樹の迷宮 公式設定資料集
絵で売るゲームではないのでこういった資料はとてもありがたいですね '-'
確かに文章等の設定はほぼ皆無ですが
もともとキャラクターは想像力で補うタイプのゲームですので
この方が正しいと僕は思います。
むしろ資料集にも掲載されている漫画、公式が設定の一説を肯定してしまっては
なにもかも台無しではないでしょうか?
この資料の欠点ではありませんが、小さなものとはいえ漫画の存在だけはとても残念です。
なにはともあれ重宝しています、絵描きさんにはお勧めです
吉永さん家のガーゴイル 第3巻 [DVD]
イヨが錬金術で「植物と会話できるヘルメット」を開発。
双葉が被験者として着用し、ある花と友情を深めるが‥‥というお話。
コメディタッチを装いながらも、本質的にもの悲しい話が多い本作。
この巻も例外でなく、ハッピーエンドにはほど遠いまとめ方である。
個人的には話の「泣かせ方」がややウェットに過ぎてベタだと思うのだか、ストレートな感動話に弱い人には向いているだろう。
「泣き」のパワーを何倍にも増幅しているのが、双葉役・斎藤千和の演技で、ここ数年築いてきた「泣き声優」としての実績の、ひとつの到達点と言えるだろう。
通常の発声から嗚咽にもっていく完璧な流れ、魂が凍り付くような絶叫、全身が震えるような激しい台詞の揺らぎ‥‥もはや泣きの演技に関して、この人を凌ぐ声優はベテランの中にも見当たらない(というか、アメリカの女優にもこのレベルは少ない)。
もちろん、泣きだけでなくコメディ部分や暴力的(なのに可愛い)な要素もバッチリ。本当に双葉役は彼女のためにあるような役である。
洋画吹き替えやCM等の実績が乏しく、通俗的なアニメばかりに出演しているためか、世間に彼女の凄さが認知されているとはいい難い現状だが、いつか実力に相応しい評価や富を得て欲しいと願うばかりである。
ガーゴイルおるたなてぃぶZERO (ファミ通文庫)
田口仙年堂先生の「吉永さん家のガーゴイル」と「ガーゴイルおるたなてぃぶ」、それぞれの本編が終わってだいぶ経ちますが、FBSPに掲載された「ガーゴイルおるたなてぃぶ」の短編の他に書き下ろしを加えた短編集が出ましたので紹介と感想を書こうと思います。
一連の短編は本編の時間軸に沿って掲載されてまして、本編が始まる前、自動人形ガー助に名前が付く前のひかるたちの物語から始まって、その後本編のそれぞれの巻の間に繰り広げられた喜一郎やカンジたちとミズチの戦い、そして本編終了後に師匠が主催するパーティーに潜り込んだひかるとガー助が、「吉永さん家のガーゴイル」の双葉、ガーゴイルたちと出会って繰り広げられる夢のコラボレーション(同じ作者なんですけどね)といった感じで話が展開されます。
特に最後の話でひかるが双葉だけでなく、兎轉舎のお姉さんとまで意気投合してしまったので行動がエスカレートして、それに比例して戦闘力も増大して会場に乗り込んできたテロリストたちをあっさり倒していく所は、本編の戦いが苦戦続きだっただけに何とも爽快でした。それにしてもまあ、双葉と来たら中学生になってもあまり性格は変わってませんね。まあそれが良いんですけど(笑)。
吉永さん家のガーゴイル〈4〉 (ファミ通文庫)
エンタメ大賞作品。門番付ハートフル作品です。作中なぞの人、高原イヨ&門番(ガーゴイル)誕生の秘密をとくという内容です。田口さんの特徴である、子供からの視点と大人からの視点が楽しめる作品に仕上がってます。面白かった。