庵堂三兄弟の聖職
自分は文庫版を読んだのですが、遺工師という架空でしかもアングラな職業の
リアリティにまず驚きました。三人三様で精神的問題を抱える「兄弟」とその
工房の異様な熱気は素晴らしかった。
ホラーであるとか怖いか怖くないか、文体がどうの、プロットがどうの、テー
マがどうのこうの……。そういう細かい所が気になる人は、無視してよい作品
でしょう。多少の事件とともに「遺工師」の「非日常的な日常」が繰り広げら
れるだけです。
「異界」は得体の知れない怪物が跋扈していないくても、別の意味で「異界」
が表現できるんだと、改めて思いましたね。
全然関係ありませんが、自分も男兄弟が多い上に異父なんですが、やんちゃな
家系ならちょうどこんなモンでしょうね。殴り合いや罵詈雑言、懐かしくなる
ほど良く書けていますし、切っても切れない「縁」の雰囲気も素晴らしい。
万一、作者が男児一人で育っていたとしたら驚嘆に値する能力だと思います。
0号室の客 DVD-BOX2(3枚組)
「自分は大野智ファンで、大野くんが出てるから1のBOXを買った。だからディスク1しか観ていない」
・・・という人がいたら、逆にすがすがしいので、その人には何も言いません。
でも、もしも私と同じように「大野くん目当てで買ったけど、ついでにディスク2と3も観た。意外と面白かった」
……そんな人がいたら、2のBOXを観ないのはもったいない。
きっかけが何であれ、この『0号室の客』というドラマシリーズに興味を持ったなら、ぜひ観ていただきたい、そう思います。
満点を付けたいところなのですが、ただ、これは1にも言えるのですが、「ただ、1枚ずつのDVDを3枚入れただけ」なので、棚で幅を取るんですよねー。そこがなー。スリムケースにしてほしかったなー。なので星4です。
少女館
少女園という写真集のレビューを書いていて、思い出したのでこちらもついでに。
少女というのは集団になるとどうしてこうも魅力的なのか。
どの子も美少女なのだが、単体だとここまでズッシリ来ない。
栗山千明はこの頃が一番美しかった。というと今のファンのかたにおこられるかもしれないが
長い黒髪も、今より柔らかく、今のようにレイヤーを入れずとも重みを感じなかった。
切れ長な瞳は、今よりも退屈そうに虚空を泳いでいる。
その他にも安藤希、吉野紗香、安藤聖、浜丘麻矢、小倉星羅など
今も活躍している少女たちが載っているが、どの子もこの当時が一番美しかった。
水谷妃里、幼く鋭い瞳が印象的でした。今も活躍しているようですが、当時の面影があまりなく
実は同一人物だと見ても気づきませんでした。
篠山紀信という人は不思議なカメラマンで、
アイドル写真なのに奥深い品がある。
ツイてるね聖ちゃん (講談社コミックスなかよし (901巻))
結構前に発売された本ですがとても面白いです★この本に出てくるキャラはみんな個性的で、特にヒーロー(笑)銀は自己中ですが、憎めなくて良い味だしてます!!!このマンガは1巻で完結なのですがそのわりにストーリーはうまくできていて読みやすかったです。オススメなのでゼヒゼヒ読んでみてください。
ギミー・ヘブン コレクターズ・エディション [DVD]
古典的表現のひとつに人が撃たれるシーンでは、必ずでかい音の盛り上がりをかけて、びっくりさせるというのがありますが、そういうのが無かったのには好感を感じました。
ストーリー自体は良く言えば独特、悪く言えば消化不良といった感じです。
ゲーム、盗撮、共感覚、やーさん等いろいろな要素を詰め込んだストーリーは今までの映画には無いテンポの良さをかもしていましたが、作中で広げた風呂敷をたたみきれなかった感も強く、特にラストは何が言いたいのか分かりませんでした。演技は特に悪い人はいなかったのですが、江口の演技がオーバーで浮いていました。