夢幻回廊(SHADOW GALLERY)
アメリカのプログレメタルバンド、シャドウ・ギャラリーの1st。1992年作
星空の回廊に舞い降りるイカルスという幻想的なこのジャケにまず想像が膨らむ。
やわらかなメロディと美しいシンセで聴かせる大曲は、ロマンの香りに満ちていて
その繊細な叙情性にうっとりとなる。本作ではドラムが打ち込みであることもあって、
メタリックな硬質感は薄く、むしろプログレ/シンフォニックロックとして鑑賞できる。
ラストの大曲“The Queen of the City of Ice”の幻想的な美しさは筆舌に尽くしがたい。
Tyranny
アメリカのプログレメタルバンド、シャドウ・ギャラリーの3rd。1998作
アルバムをACT'T、'Uと2部構成に区切り、ドラマティックな楽曲にさらなる磨きがかかった傑作。
のっけから緊張感のあるProgMetalの王道的アンサンブルでたたみかけ、
キャッチーなコーラスワークと劇的な展開美で聴き手をぐいぐい惹きつける。
今作は比較的5分前後の曲が多いことで、楽曲ごとの方向性が明快である点も
より幅広いリスナーに受けるだろう。やわらかなシンフォニック性とテクニカルなバランスが絶妙で、
DREAM THEATERなどのリスナーにも勧められる。作品としての濃密さの点では本作が最高作か。
ジェイムス・ラブリエ(DREAM THEATER)、D.C.クーパー(当時ROYAL HUNT)がゲスト参加。
Digital Ghosts
様々なゲストVo.のおかげもあり、冗長さは余り感じさせず、最後まで飽きずに聴くことが出来ました。久々の新作ですがファンなら大満足の作品だと思います。
ちなみに、D.C.クーパーが参加しているのは日本盤のボーナストラックのみですので輸入盤購入の際にはご注意を。