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TERMINAL この"TERMINAL"もう買って1ヶ月経とうとしてるけど、聴けば聴くほどに良さが出て、どんどんはまっていく、こういう作品はなかなか出会えるもんじゃない。サリュウ自身「本当に自信作
」と胸を張って世間に放った音楽。ボクはこのアルバムを聴いて、改めてサリュウという一人の女性にめぐり会えてよかったと思う。そしてサリュウの「自信」は始まりの"トビラ"で感じることができる。テンポの良いリズムに、サリュウの弾けんばかりの歌声。最高☆"風に乗る船"はサリュウ自身の音楽の幅が最も広がった曲。始まりのピアノと爽快な音楽がたまらない。そこに彼女の気持ちの良い歌声が入ってくる。メッセージにあふれた歌詞も素晴らしい☆そしてこのアルバムで一番はまったのはやっぱ"NAME"!!一青ヨウ作詞第2弾の曲。ドラムが響く、実に力強い曲。「NAME」と歌う部分では、何とも言えない気持ちの良い気分にさせてくれる。ピアノとそのリズムが素晴らしい"be there"はサビの熱い叫びにしびれる。そして"heartquake"
もヨウ嬢が作詞。ボクは「よくこれだけの詩が書けるなあ」って素直に感動☆もちろん曲も大人の感じでGOOD!!他にも"TOWER"や"to U"プラットホーム"まで入っている。そしてサリュウが始めて作詞に携わった"I BELIEVE"幻想的な音楽に、彼女の「自信」が垣間見える、そんな一曲
。とにかく現在のサリュウの集大成であり、また始まりでもある、そんな一枚ですよ☆

七瀬ふたたび DVD-BOX NHK多岐川版、フジ木曜の怪談水野版、テレビ東京渡辺由紀版につづく4回目のテレビドラマ化

 旧作多岐川版にハマリ、押井作品で川井憲次の劇伴に親しんだ私にとっては抗いにくい作品
ご都合主義とか厳しい意見もあるそうですが、普段は普通の人がちょっとしたことで煽動されたりして攻撃的になり異物を排除しようとする、無邪気な悪意が怖かったです。人間不信になりそう。
正直あざといと感じたシーンもありますが、それが伝わってきたので作品としてはOKです。

救いは無い、最後はとことん落ち込みます。旧作でもそうだったけど、視聴者は傍観者のまま、立ち尽くして、事の次第をただ見続けるしかない。

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books) いい本に出会いました。
今年もたくさんのいい本に出会いましたが、この本が今年読んだビジネス書でNO.1だと思いました。
概念を説明するための例えが非常に的確で、わかりやすい。実例も豊富で、引用も的確。学者が書いた本にありがちな抽象的でわかりにくいという先入観を覆す、わかりやすく為になる本です。

表題どおり、「1つの物語として語れる」ということを常に念頭に置いて、打ち手を考えなくてはいけないことを改めてはっきりと認識させられました。
「1つの物語として語る」ということは、ハウツーものによくありがちな、「このやり方をすれば成功する」とか「この指標で管理することが重要だ」というような断片をいくら寄せ集めても、全く役に立たないことを意味しています。
また成功者には、よく「先見の明があった」という表現が使われることが多いのですが、先見の明という新たな切り口に気がついても、実はそれだけでは成功はしないことも、改めて認識しました。
成功のためには、1つ1つの工夫を繋げていって、1本の合理的なストーリーに仕立てていく必要があることがよくわかりました。

先進的なやり方の多くは、それだけを抜き出すと不合理だと広く認識されているのに、いくつもの工夫が繋がったビジネスモデル全体の中では、それが合理的に働いてるということも、新たな視点を与えてくれたように思います。

さまざまな実例が紹介されていますが、一番印象的だったのが、アメリカの航空会社の例でした。一般的には一番効率の良い航空網は、“ハブ&スポーク方式”と言われていますが、この航空会社は、地方と地方の空港を結ぶ路線に特化し、座席予約も廃止しているという常識に反するやり方をしています。ところが、実はこれは顧客運賃を圧倒的な低価格で抑え、バスと全く同じ感覚で多くの人に利用してもらうという目的のためには合理的でした。地方空港ゆえ、飛行機の待機待ち時間が少なく、稼働の回転を上げられる。空港利用料金が安い。予約を廃止することで、事務コストの低減、搭乗時間短縮などが可能になります。不便な部分もあるでしょうが、あくまでも軸は「バス感覚での大量のお客さんの利用」であり、それが今の世の中、圧倒的に支持されており、米国航空会社で一番の収益を稼いでいるということでした。

目からウロコの実例が多く、参考になります。人の心をよく観察することの大切さと、打ち手を合理的な因果関係で結びつけていくことの大切さを教えてくれる、非常にいい本です。

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